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近畿の山歩きやウォーキングの記録
 


庄兵ヱ道を歩く7

すぐ先に、小倉寺町の「カンジョウの森」と呼ばれる小さな森と石仏があった。“生駒谷の七森信仰”(生駒民俗会:今木義法著)に登場する森だ。今、本を取り出して読んでみる。カンジョウとは勧請縄のことで、ここは集落(小倉寺)の東の入口にあたっているので、昔は暮れの晦日にこの近くにある教弘寺(きょうこうじ)の小僧さんが、勧請縄掛けをしていたという。その他にも、いろいろと興味深い伝承が残っているようだ。


「カンジョウの森」を後にして歩き、鶴林寺を左に見送って、小倉山教弘寺への石段を登る。なかなか赴きのあるお寺で、無住だが、境内は比較的整備されていた。T氏によると、本堂に向かって左脇から、庄兵ヱ道が続いていたらしい。今日はその道は歩かなかったが、これから、宝山寺に向かって庄兵ヱ道を歩くことになる。画像は教弘寺の境内で撮影。


教弘寺の本堂から境内を北に歩き、やがて山に入る。急斜面が続き、休みながら登る。左右に踏み跡がある場所に出たが、ここを右へ。このあたり、ヤスンバと呼ばれる昔の休憩所だったようだ。今は、潅木が生い茂り、視界はない。10分程荒れた山道を歩くと、民家の前に出た。フェイスがしてあるが、一角だけ通れるようになっている。T氏によると、以前、ここには「私有地につき立入禁止」の看板がかかっていたそうだが、この日はなかったようだ。また、ここは、私有地ではなく、公道だという。更にT氏曰く、お住まいの方は、気難しい方ではなく、気さくな方だとか。その話を聞いて、古道探索も大変だと実感した。


このあたり、住所表示では、生駒市菜畑町となる。別荘のような屋敷や、宗教法人らしき家屋などがあった。突然、前方から大阪ナンバーのクルマが、そろりそろりと走ってきた。すぐに戻ってきたので、ここにお住まいの方ではなく、道に迷い込んだのかもしれない。このあたり展望がよくなかなかの眺めだ。


細い道を歩くと、やがて、「岩谷の滝」(宗教法人)を左に見送り、「円応教」の立看板が目に入った。その先は、生駒ケーブル線で、ケーブルカーがやってくる音がしたので、少し待って撮影する。


5月10日(金)21:26 | トラックバック(0) | コメント(0) | 山歩き | 管理

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